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2017.06.15 Thursday | - | - | -
思い出した最終打席
人生という名の列車(初回限定盤)
人生という名の列車(初回限定盤)


 このCDを聴いていると、あのときを思い出す。
 最終回2アウト。最後の打席に向かう私。
 実は、その前の試合終了後、ホームを挟んで両チームが挨拶をするとき、私は味方の後輩の足を踏み、その踏みどころが悪く、足を骨折していた(当時は、骨折しているとは思っていなかったが)。
 そのため、その試合には勝ったが、次の試合には出場できないでいた。しかし、中学校最後の試合。監督に代打を申し出た。監督は温情だったのか、代打を許可した。
 スコアは2−0。
 負けている。しかも、それまではノーヒットノーランで、味方は一人のランナーも出していない。その前の大会で準優勝した我々だったが、その日は、あとアウトカウント「1」を残すだけになっていた。
 その残り「1」が私になるかどうか。
 カウント1−1。私の好きなアウトコースやや高めだった。
 タイミングはばっちり。
 しかし、骨折している右足にうまく体重がのせられず、スイングが十分ではない。球威におされ、一塁線にファウルボール。
 おそらくその試合を見ていた人たちにとっては、なにげないファウル。しかし、私にとっては、そのファウルによって、体重を乗せられないことに気がつく打球だった。
 私は焦っていた。もし私が出なければ、中学最後の試合で、ノーヒット・ノーランで負けになる。内野安打は不可能。ライト前のヒット性の打球でさえ、十分に走れないために、アウトになる可能性がある。最低、レフト前のヒットくらいが必要な場面だった。
 足の様子からみて、フルスイングもあと1回しかできないだろうと私は思った。ピッチャー心理からすれば、ノーヒット・ノーランをしたいはずだし、はやく試合を終わらせたいはずだ。
 カウントは2−1。私なら2−2にしはしたくない。しかし、ピッチャーの調子は最高だ。どうすべきか。いろいろ考えているうちに、投球がされる。
 真ん中やや高めのストライク。
 そう見えた。私はフルスイングを選択した。
 しかし、ボールは無惨にもキャッチャーミットへ。
 試合終了。
 中学最後の公式試合は、ノーヒット・ノーランの負けだった。

 このアルバムを視聴していて、思い出した。
 http://www.t-baba.com/
2006.05.10 Wednesday | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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